冒険記録日誌
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2002年08月05日(月) 展覧会の絵(森山安雄/創土社・創元推理文庫) その2

本書はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」をモチーフにしたゲームブック。
(この組曲の名前を知らない人でも、最初のプロムナードの演奏は必ずどこかで聞いたはず。有名なクラシックです)
ゲームや映画を原作にした作品は数あれど、音楽が原型のゲームブックなんて唯一のものじゃないのでしょうか。
この組曲「展覧会の絵」は、ムソルグスキーが印象を受けた10枚の絵を元に10曲で構成され、絵と絵の間はプロムナードという楽曲でつながれている形になっています。
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プロムナード
侏儒──地の精
古城
プロムナード
チュイルリーの庭
ビドロ──牛の群
プロムナード
卵の殻をつけたひなの踊り
サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ
プロムナード
リモージュの市場
地下墓地
鶏の足の上に建つバーバヤーガの小屋
キエフの大きな門
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以上が組曲の構成タイトルです。私も原曲については疎いので、これ以上は説明できませんが、創土社版の「展覧会の絵」には詳しいコラムが載っています。

前置きが長かったですが、ゲームブックはどんな内容か説明しましょう。
まず主人公は記憶喪失の吟遊詩人。自分の記憶を取り戻すために旅をするのが大まかな展開です。
そのためには、ガーネットや紫水晶など12個の誕生石を集めて、バーバヤーガの元へ訪ねなければならない。
主人公が訪れる国は地下迷路だったり賑やかな町だったり、砂漠の真ん中にたつ一本の塔だったりさまざまです。それぞれ各曲をモチーフにした舞台となっており、一方向ストーリー物や双方向に移動できる迷路など、ゲーム内容もバラエティに富んでいる。
冒険中に“キエフの門”の印がある絵に出会う、もしくはその世界での冒険が終わると、次の新しい世界に移動して話しが進みます。
そしてゲームシステム。
主人公は魔法の琴を所有しており、魔法の力を持つ曲を演奏することで困難に対処していきます。曲は和解の旋律・魔除けの旋律・戦いの旋律の3種類。
ただし各曲の使用回数には制限があって、あまり使いすぎると琴は砕け散ってしまい物語は終了。
いかに曲の節約が出来るかがクリアの肝なのですが、あまりケチると誕生石を取り損ねます。このあたりは考えどころなのです。
基本的に所持品と曲の使用回数のみチェックすればよいので、ルールは簡単です。

ま、こんな感じですか。
長くなったので続きます。


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