冒険記録日誌
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2002年04月22日(月) |
死のワナの地下迷宮(社会思想社) |
私はゲームブック全般に肯定的な人間ですが、それでも好みはあります。 FFシリーズでは「サソリ沼の迷路」がかなり好きな部類なのですが、海外ではあまり評判がよくないらしいです。 では、逆に海外で最も評判の良いゲームブックと言えば、「死のワナの地下迷宮」が一つにあげられます。 「死のワナの地下迷宮」はサムカビット候が毎年主催する迷宮探検競技が舞台。 莫大な賞金目当てに何人かの競技者が挑み、多くてもそのうち一人しか無事突破することができない。 しかも、その一人すらも今まで成功したものがいないと言う、過酷な競技に挑戦するお話しです。 設定自体は面白いです。 主人公は6人中5番目に迷宮に入るのですが、既に3人が進んだ道と1人しか進んでない足跡がある分かれ道で悩んだり、他のライバルがワナにかかって死亡していたり、あるときはライバルと一時的に協力したりと、生存競争をする緊張感がでています。 しかし、私はそれほど好みじゃないです。 それは迷宮の分かれ道で選択を間違えると、クリア不能になってしまうから。 判断するヒントがないので何度も失敗し、やり直してメモを取っていかないと、正しい道のりに辿りつけません。 これはFFシリーズ全般に感じる不満ですし、海外産TVゲームにも多い傾向なのですが、難しいのが=面白いと思っている節を感じます。 でも、ここでの難しさは運任せと言う理不尽さなのです。 (例外として「地獄の館」は、死ぬこともホラー演出の一つとして楽しめた) ゲームブックは自由に行動できるのが面白いのに、ただ正しい道を探すために何度もプレイするのは作業的な苦痛を感じます。 と言うわけで、私的にはイマイチ感のある「死のワナの地下迷宮」でした。 ただし、当時のゲームブックブームに、質より量で書かれた多くの作品達よりは、はるかに面白いですよ。もちろん。
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