冒険記録日誌
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2002年04月20日(土) |
ソーサリーシリーズ(創元推理文庫) |
本書については既に多くの人が語っているし、そもそも私は最後の「王たちの冠」をクリアしていないのですが、3日間もかけて魔法レッスンを企画した手前、簡易的な説明をします。(先にこっちを書くべきでした)
ソーサリーは世界の宝“王たちの冠”をマンパンの魔王から奪い返す冒険です。 他のファイティングファンタジーシリーズとの違いは、ソーサリーが「魔法使いの丘」「城塞都市カーレ」「七匹の大蛇」「王たちの冠」の全4巻にわたる大作である事。 広大な地域を横断して孤独な旅を続けるため、冒険舞台の世界感が一層大きくなり、壮大な物語感を広げます。 食事しないでいると、体力が減ってしまうなど、長旅ならではの特別ルールも有り。 ピンチのときは各巻で一度だけ、女神リーブラが救ってくれますが、このイベントも好きです。 そしてもう一つの違いは、冒険に旅立つ前に主人公の職業を、戦士か魔法使いか選択する事。 戦士なら通常のルールと一緒。シリーズ経験者ならすぐにプレイできます。 魔法使なら技術点−2点。そのかわりに魔法を使用する事が可能です。 魔法はゲームブック史上最多の48種類。 魔法の解説は、各書の巻末に「魔法の呪文の書」として記載されています。 冒険中では魔法使用時は、5つの魔法の選択肢が表示され、その内から一つを選ぶ形です。 おもしろいのは、冒険を始めたら「魔法の呪文の書」は読んではいけないと言う事。 “ZAP”とか“HOT”とかアルファベット3文字で名前をつけられた魔法を暗記しなければなりません。本当に魔法の勉強をするようです。
私はゲームシステム的には、鈴木直人氏作品を最も愛していますが、自分が体験する物語としては、ソーサリーが一番好きです。 マンティコアとの壮絶な戦い。不潔で魅力的な街カーレ。七匹の大蛇と狩るか狩られるかの駆け引き。マンパンの城で衛兵達をやり過ごす緊張感。 いずれ“王たちの冠”を取り戻すことができたら、数々の思い出を旅日記風に書いてみたいと思います。
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