冒険記録日誌
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2002年03月25日(月) 惑星不時着(創元推理文庫)

ハスラー星に地球の手がかりを知る人物がいる。
前作「巨大コンピュータの謎」で、この事を知ったデュマレスト。
彼はシャラナの父親の世話で、小さいが豪華な旅客宇宙船でハスラー星へと向かいます。
デュマレストのかたわらには、シャラナもちゃっかり座っています。
身辺のゴタゴタを防ぐ為、シャラナも暫くハスラー星に疎開するのです。

しかし、たまに特等旅行をすると、トラブルに巻き込まれるのがデュマレスト。
なんと、謎の生命体が乗務員を襲ったのです。
ここは超高速飛行中の宇宙船の中。助けは呼べません。
被害現場から謎の生命体を調査。悲鳴が聞こえれば急いで直行。
他の乗務員や乗客と二人一組で行動。
気分はもう映画「エイリアン」です。
武器を選ぶときは、迷わず火炎放射器を選択しました。
やっとの思いで、謎の生命体を滅ぼしたと思ったら、宇宙船爆発!
辺境の惑星に不時着の憂き目に遭います。
さらに原住民にシャラナを人質にとられたデュマレストは、一人で都市部へ向かいます。
(こうやって書いてみると、悲惨なストーリーだなぁ)
さらにこれでもかこれでもかと言う、展開が用意されています。
鉱山の発掘、海中の探検、闘技場の戦い、戦艦の指揮官になっての海戦、
海賊のアジトへ侵入、街中での調査、暗殺者との戦い、シャラナ奪還作戦etc
もりだくさんの内容ですが、クリアに必須でないイベントも意外と多い。
裏返して言えば双方向システムでもないのに、いろんな道筋が選択できるのです。
実際本書はパラグラフ管理が絶妙で、ゲームをやらされている感じがしません。
数々の冒険をこなしてラスト近く、思わぬところで地球の手がかりを手に入れる事ができました。
シャラナと共に再びハスラー星に向かうところで本書は終了です。

この続きである第3巻はまだ発売していません。
ゲームブックの復活に伴い、(ゲームブックブームの頃から遅筆ではあったが)
グループSNEが再び筆をとる日を期待しつつ、感想を終わります。


山口プリン |HomePage

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