冒険記録日誌
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2002年03月10日(日) 悪魔族の叛乱(J・H・ブレナン/二見書房)

この作品は以前メルマガのゲーマニ亭に感想を投稿していますので、それを読んだほうが早いでしょう。
というわけで以下、ゲーマニ亭108号から無断転載。(書いたのは僕だけど)

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ゲーマニ亭主様

拝啓
お久しぶりでございます。お元気ですか?僕は元気です。いや、13へは逝きまくってます。

ゲーマニ亭に感想をよこすべしという条件で、二見書房の「悪魔族の叛乱」を譲っていただいたのもかかわらず、すっかりごぶさたしてしましました。
ちゃんとクリアしてから報告したかったのですが、なかなかクリアできずに今にいたっています。

というか序盤すら抜け出していません。

サイコロ運もあるのでしょうが、最初から奴隷商人達に強制イベントで殴られて体力が減り、脱出したあとも戦闘につぐ戦闘でなかなか生き残れないのです。
運良く生き残り、物語の鍵である魔剣ドゥーム・ブリンガーを発見したことも何度かあります。しかし、「1から6の中から二つの数字を適当に選んでサイコロを一つ振れ。選んだ数字と違っていたらゲームオーバー」とは少々酷いのではないのでしょうか。強制イベントなのに成功率は3分の1しかないのですよ。まったくの運任せですよ。どう考えても厳しいですよね。ついてないときはついてないもので、これがなかなか成功しないのです。

一度だけ成功しましたが、すぐそのあとに閉じ込められてしまったうえ、罠にかかって死んでしまいました。とにかくよく死にます。
真面目にルールを守っている正直者は愚かでしょうか?そうかもしれません。しかしもう少しかんばってみます。

私だってルールを端折ってゲームブックをプレイすることはありますが、それはつまらないゲームブックと判断したときだけです。
「悪魔族の叛乱」はあのドラゴンファンタジーシリーズを書いたブレナンの作品とは思えないほど、硬派なヒロイックファンタジー風の作品。追放された荒野族の戦士が運命の糸に手繰り寄せられるように冒険に向かっていく物語。死のセクションも14ではなく13です。

私的にはこちらの路線の方がドラゴンファンタジーシリーズより好みの雰囲気だったりします。あ、いや、奴隷商人に慰み者にされそうになる少女が登場するからとかそういう意味ではないですよ。

シリーズものなのに日本ではこの第一巻しか翻訳されていないのは大変残念なことですが、ひとまずこの一冊だけは挑戦を続けます。
もしクリアできたら続きをご報告いたします。それまで亭主もお変わりなきようご自愛下さい。それでは。
                                     
                                  敬具

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以上なのですが、あれから全然進んでいません。もう真っ当にクリアするのはあきらめて小説感覚で物語の続きを読んでしまいました。
つまらないゲームブックと言い切ってしまうには、勿体無い雰囲気をもっている作品なのですけどね。最後は冒険を共にする2人の仲間も登場して、さあこれからというところで本書は終わっていますが、もし日本語版のシリーズが完結していたらそれなりに楽しめるシリーズにはなったと思います。
ただ少なくともA級作品とはいえませんね。私にとってA級ゲームブックとは、世界観、ゲームバランスが共に気に入った作品でないと駄目なのです。(例えばソーサリーとか、ブラッドソードとか、ティーンズパンタクルとか、吸血鬼の血闘とか)
某サイトの情報によると、この「悪魔族の叛乱」は日本語版を出版するにあたって、原書から大幅な設定の変更をしていたそうですが、それならついでに戦闘バランスも調整して欲しかったなぁ。


山口プリン |HomePage

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