* * * 
憐凪



 vewpoint


今の季節は秋ほどには空が高く感じられないけれど
標高の高い山に登ったトキ
彼女はまだ幼い少女だった
雲は物体だって思ってた

雲が凄い勢いでスピードで流れていて
その小さな千切れを掴もうとしたんだったっけ
少女の手をすり抜けていく小さな雲の群れ
掴んだはずの手には何も触れはしなかった


夢や幸せというモノを
その手に掴んでいる人も多分いるのだろう

でも その少女が成長して「大人」になって暫くした頃
少女だった彼女は気がついてしまった
“夢”も“幸せ”もまるで雲の様なのだ・・・と

其処に見えているのだけれども
掴めそうに見えても掴めないってコトを


視点を変えられたなら在るのかも知れない
彼女の手の中にも、ね

“夢”だって
 
“幸せ”だって



そして “満足”だって、ね。。。












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2005年04月18日(月)
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