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■ 歪んだ愛情の貰い方
「Mikaちゃんはお利口さんね」 叔母以外のすべての人がこう言う そんな時嬉しそうに微笑んでいるのは母 私の大好きなママである
「Mikaちゃんは頭いいのね」 これは流石の叔母も認める周知の事実だった 横で誇らしげに手を握っているのは母 私が一番満足させたいママである
「Mikaちゃんはしっかりしてるわね〜」 学校でも近所の人達にもお店でもお稽古事でも言われる 「今日ねー、そう言われたんだよ〜♪」と勤め帰りの母に真っ先に話す ニコニコと顔を綻ばす母 そう思い込ませたいから 必死な私
大人ウケが好くて “しっかり者のお利口さん” 喜ぶママの顔が見たいから 誉められたいから頑張るね
でもね ママ 私の根性は そんな言葉をもらう度に 汚れていったんだ 曲がっていったんだ
“いい子”でいる私の真の姿は 鬼畜の様なんだ お腹の中が真っ黒でズル賢い嫌な奴なんだ
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