やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 ひばりーっ

17回忌ーとかで、最近は美空ひばりさん追悼番組が結構やってるっぽく(・ω・)

何の気なしに観たりするんですが、いやもぅホント歌姫だよなぁとつくづく感じさせられます。
美空ひばりさんは昭和の歌姫と言われてるけど、昨今の『歌』ってある意味『劣化』が進んでるナと思います。

オペラ界も同じで、共通するのは
「声を鍛えること」と関連する「技術を磨くこと」が昔よりも軽視されてしまっていることかも知れません。

と言うのも、ある程度歌える人って昔よりも増えてる分、極めてる人が少ないなぁって感じ。
「誤魔化しが出来ちゃう」って言ったら聞こえが悪いんだけど、そんな状態じゃないのかなーって。


普段、フツーにいろんなアーティストの歌を聴くけれど、CDで聴くのとテレビ出演してる時のと、違和感感じることってないだろうか。

大抵CDの方が上手に聴こえるの。
テレビで歌ってるのを聴くと、声がちょっと枯れてるって言うか掠れてるって言うか。
そういうアーティストが多いなぁって思う。

声が枯れてるとしたら、それを歌いすぎで仕方ないって捉える傾向が強いのかな。
どうなのかわからないけれど、それって多分昔なら許されなかったことだと思う。

声が枯れる=喉の鍛え方が足りないってことだから。

私は詞の中身も勿論大事だと思うし、大衆の心を掴む作詞が出来る人はスゴイって思ってる。
でも、当然だけどメロディも大事で、歌唱力も大事だよね。


美空ひばりさんの歌を聴いてると痛感しました。

彼女は常に一定のクオリティを維持してると思う。
声って年齢によって結構変わるから、その点はどうしようもないんですが。
(ひばりさんでも最期の数年は声質がちょっと衰えてる)

かなり努力して喉も声も身体も鍛えたからこそ、維持できたんだと思います。
弱音を途切れさせず、かつ、会場全体に響かせるって言うのは並大抵の技術ではないよね。

どんなに音が跳躍しても簡単に歌っちゃうしサ。
腹筋・背筋・横隔膜がちゃんと鍛えられてる証拠って言うか。

イマドキのアーティストだと半音下げたり、上がりきれなくて出なかったりするけど、だからこそ彼女には物凄く歌に対する執念を感じると言うか。

感情のこめ方も天才的だし、大きな身振り手振りがなくてもただその声だけで全てが伝わっちゃうなんてホントすごい。


などと急に美空ひばりフィーバーが自分の中で沸き起こって、ちょっとDVD欲しいなーなんて思ってたりする今日この頃であります。



2005年06月26日(日)
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