やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 祖母

祖母が乳癌らしい。

実家の母から電話があって、初めて知ったんだけど。
26日に手術するんだってさ。

祖父母で生きてるのは、この父方の祖母だけ。
祖父は両方とも私が生まれる前に亡くなり、母方の祖母は先日書いたように私が小さい頃に交通事故で亡くなってるので。


祖母(我が家では祖母のことを「おかーさん」と言う)は私が高校に入学するくらいまで、実家の隣の一軒家に1人で住んでいました。
当時はほとんどボケてなかったし、1人で家事も買い物も仏さま(仏壇)へのお参りとかお供えもキチンとしてる人でした。
家が隣だったから、よく唐突にウチへやってきて、和え物とか果物とかを置いてったりもした。

ある時、そろそろ1人暮らしも危ないから、という話になって。
ケアハウス(老人ホームだね)に入居することになったんだけど、それからと言うもの、ビックリするくらいボケが進んでしまったようです。
曾孫を見ても、名前を思い出せない、誰の子供かわからない。
かろうじて孫の私たちのことはわかるっぽいけど、どこか祖母の中で時間が止まっている感じ。

(もしかしたら祖母の中では、私はまだ高校生あたりかも知れない)

ボケが進んでしまったことで、叔母さん(父の妹)と私の母の間でいろいろと揉めたっぽいんですが(よくある不毛なヤツ)

ともかくも、それまで私の記憶にある限り、病気なんて1つもしたことのなかった祖母が途端に老いてしまったような気がします。

一昨年あたりには大腸にポリープが見つかって手術をしたし、お風呂場で転んで救急車で運ばれたこともあったらしい。
詳しくは知らないけれど、他にもいろいろあったんだと思う。
そんな祖母も、今年で米寿を迎えます。
7月末に米寿のお祝いをする予定なんだけど、どうか無事に迎えることが出来て欲しいです。


癌はまだ転移してないとのことだけど、乳癌・・・だもんねぇ。
左側を全部取っちゃうっぽい。
母は「手術すれば大丈夫」って言ってたものの。

幸いと言うか何と言うか、当の祖母はボケの所為で全くわかっていない様子。
病院に連れて行く時も、「あら買い物にでも行くのかい?」ってな感じなんだそうです。

祖母は祖母で心配だけれど、母も心配です。
電話の声が少し疲れてるように聞こえたので、いろいろ準備や世話があって忙しいんだろうな、と。


とりあえず手術の成功を祈ります。


2005年05月20日(金)
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