やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 泥んこの話

幼稚園の時だったか、小学校低学年の時だったか・・・
当時私はテレビゲームも好きだったけど、田舎っ子らしく(?)太陽の下で遊びまくってました。
日焼けして色黒だったしね。

三男兄や友達と遊ぶことも多かったし、実家の庭で1人遊びもよくしてた。

トンボや蝶を捕まえたり、洗剤を水で薄めてシャボン玉作ったり。
家の前の歩道が舗装される前とかは、アリの巣の近くでシャボン玉遊びをしたり。
シャボン玉の中にさ、アリを閉じ込めるの。←悪ガキ

・・・死んじゃうんだけどねアリ(;´Д`)

イチョウの葉を延々タテに裂き続けたり。
ツツジの花の蜜を吸ったり。←きちゃない

そんな1人遊びの中でも、ふと思い出したのが泥んこ遊び。

庭のテキトーなところにシャベルで穴を掘って、掘った土に水かけて泥をつくって、また埋め直す。
で、誰かが引っかかるのを待つの。

・・・人んちの庭に誰も来ないのにサ(どーん

ある時は(庭が結構広かったから)物置の影に隠れて待ってみたり、ある時は庭を見渡せる家の中から待ってみたり。
でもただの1度も引っかかる人は居なかった(当然

まずさ、穴が浅いの(笑

30cm×30cmの幅でさ、深さなんてせいぜい10cmくらいでさ。
片足分くらいの大きさなのよ。

しかも泥んこと普通の土って色が違うから、ひと目でわかるじゃん。
たまたま父や母が庭の手入れで外に出ていたって、はまってくれるワケないんだよね。

でも当時の私はずーーーっと待ってた(笑

挙句、夕方になっても誰も踏まないから、泥も乾いてしまうしと思って自分でハマる(マテ
今思い出すと、うわーすげーアフォじゃん私(´¬`)

片方の靴だけ、裏とふちが泥だらけ。
いやーあの頃そんな私を見て、母は何を思ったんだろう(ぉ


それを毎日ではないけれど、何度も何度も繰り返してたことがあるなぁ。
いつだったか忘れたけど一時期ね。

あ、でもね、暫くしてチョットだけ知恵がついてさ。
泥んこの落とし穴の上に、普通の土をまぶすテクニックは覚えたわ(爆

・・・結果はもちろん変わらなかったヨ(´¬`)

ねー、バカだよねー。
一生懸命落とし穴ってわかんないように作ってもさ、
作業してんのバレバレじゃんね(笑


どうしてだろうなぁ、って考えたんだ。
どうしてそれでも毎度毎度作っては自分でハマり、作っては誰かが踏むのを待ってたんだろう。

今思えば、わかっていても誰かに踏んで欲しかったんだ。
落とし穴作ったんだな、って言って欲しかったんだ。

そこに落とし穴が存在するってのを、認識して欲しかったんだ。

落とし穴はまるで「自分」そのもので、きっと誰にも相手にされないのが悲しかったんだろう。
(最終的に自分で踏むあたり、如実に表れてるよね)


もちろん、今はわかっています。
庭に落とし穴があるのを、家族が知っていたことくらいはね(笑
単なる1人遊びだと思って放っておいただけなのだ。

今となっては当時の自分の拙い気持ちも、周りの人の当たり前の反応も、理解できます。


そんなことを不意に思い出して、何となく現在迷走中の自分にとって、何かのヒントになるような気がしました。



2005年05月11日(水)
初日 最新 目次 MAIL


My追加