ぐっどないとみゅうじっく
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先月放送していた『永六輔:人間講座 人はなぜ歌うか』でこんな話があった。 三木鶏郎が生前、自分の葬式の時には黒人霊歌を歌って欲しいと頼んであった。しかし、実際はその時になってみると坊さんの読経で式は進んでいく。事前に言ってあった訳でもないので、いざ実行するとなると難しい。そんな中で周りに急かされながらも中島啓江がアメージング・グレイスを歌い出す。リズムもキーも違う音が混ざり合い、何とも言えない音楽がそこに生まれた。その声がハモるハモらないじゃなく、ふたつの祈りがそこにはあるとその時、永は感じた。それが音楽。まさしく唄だと。 今日は一定のリズムを聞きながらそんなことをふと思い出した。駄目ね、ぼうっとしていて。そんなんだから小さい頃よく公文の先生に「えいじくんは集中力がない」と怒られていたんだわ…。
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