ぐっどないとみゅうじっく
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今日は遠距離恋愛の日。「1221」の両側の1が1人を、中の2が近づいた2人を表す、とのこと。遠いならまだしも、近くてもなかなか逢えないのは遠距離恋愛とは呼ばないのか。同じ部屋に暮らしていても、こころを話せないのは遠距離恋愛とは呼ばないのか。と、何だか、うんちくだらけだなぁ…。それでも遠距離恋愛はつづく。
最近読んだマンガ ■内田春菊『ノートブック』(角川文庫) 何の変哲もない生活の中で、ひとつの疑問が沸いてくる。根拠のない疑問から、やがて核心を突き、はたまた予想もしていなかった真実を知ってしまう。それをひとつの話だけで完結せず、また別の視点でも描かれているのに「はっ」とさせられた。 それとは別に、どうも内田春菊のマンガに出てくる男と自分を重ねてしまうところがある。出てくるのは大体いい男でスケコマシ(こういう所は違う)だったりするんだけど、その男がある時チラッと見せる一瞬の冷ややかさに、どうしても似たものを感じてしまう。
■山本直樹『YOUNG&FINE』(双葉社) はじめて山本直樹をちゃんと読んだ。山本直樹と言えばセックスシーンだと思ってたのだけど、これは違った。退屈な日常にいきなり飛び込んできたのがなんと!…いう展開になりがちなところを、あくまでも淡々と過ごして行く。その口に出さないジレンマが、やけにセンチメンタルに物語を運ぶ。
■小林まこと『ちちょんまんち』(講談社) 処女のまま92歳で大往生を迎えたお婆さんが、現世では「愛を受ける」ことがなかった為、自分の若い頃の肉体を手に入れると同時に、閻魔大王に「恐怖の快楽地獄ちちょんまんち」行きを命じられる。 登場人物がほとんど裸で、目的はセックスとはっきりしている中でエロだけにもコミカルだけにも走らず、微妙なバランスを保っている。かと言って主人公の処女だけを主題にしているわけではない。それは期待と裏腹にあっけなく終わったりもする。ラストは多少、古典的なものとは思うものの、はにかんでしまうような余韻をもたらす。
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