ぐっどないとみゅうじっく
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2002年12月20日(金) |
かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう |
祖母の家で夕ご飯をご馳走になりながら、スーパーフライ級のタイトルマッチ『徳山昌守vsジュリー・ペニャロサ』戦を観る。両者共にクリーンヒットも出ないまま、勝負は最終ラウンドまでつかず、判定。2-1で徳山8度目のチャンピオン防衛。それ程、手に汗握る試合展開ではなかったのだが、試合後の生傷を見ると僕が見落としていただけだと思う。
この間の日曜の昼間にやっていた辰吉丈一郎のドキュメント。出掛けてしまったのでほんのさわりしか観られなかったが、壮絶なものだった。網膜剥離になりながらも、外国で試合を続ける。日本では試合が許されていない(いなかった?)から。だからといって試合に勝てるわけでもなく、試合中に失神KOされるほどの負けを味わう。それを観て半狂乱になり、泣き叫ぶ妻と子供。声にならない言葉と、嗚咽だけが響いていた。 「不様」「やるだけ無駄」「潮時もとっくに過ぎている」と周りから色々言われようとも辰吉は挑み続ける。何がそれほど彼を掻き立てるのか僕にもわからない。執念なのか意地なのか、あきらめが悪いだけなのか…と色々考えるだけ無駄のように思えた。勝つことだけに固執しては見えるものも見えなくなってくる。しかし、それらを超えた境地で挑んでいるように見えてならない。 何にも傷つかず誰にも負けず、かっこよくいられたらいいね。でも、そうじゃないものにこんなにも心を動かされるってなんじゃらほい。
友達のYBがボクシングから離れて、もう1年くらいが経つ。夜毎、トレーニングに励んでいた時間、今は何をしているのだろう。
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