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2002年09月25日(水) 「NO」と言えるふたり

 夕方から堀口尚子ちゃんの個展『色彩彩』@キッチンソルトへ。矢ちゃんと合流して、蔵前へ。ここへ来るのは高校以来。僕の高校は両国にあり(今、相撲部屋を浮かべた奴は死刑)、たまに友達と遊ぶ時にこっちを利用していた。
 キッチンソルトの開店には少し早かったので、近くの古本屋へ。相変わらず矢ちゃんは小説、僕は漫画のコーナーへ。めぼしい本は見付からなかったのだけど、幾つか電車の時刻表が売っていた。しかも数年、もしくはそれ以上前の。これは果たして何に使うのだろう…。

 キッチンソルトへ入り、ホリナオちゃんの作品を観る。マスターによれば、売れ行きも好調らしい。僕は目のきつい女性よりも、目を閉じている彼女の作品が好き。作品を観て何時も思うのだが、額縁は要らない。それを取っ払って好きなだけ大きく、書く方が似合うのになぁと切に思う。そうすると、作品から彼女の顔も自然と浮かんでくるのだろうと思う。
 キッチンソルトは飲食店なので、幾つか食べ物を注文。つぶらな瞳の渋いマスターが黙々と料理を出してくれた。中でも僕はツナと明太子のクリームパスタがお気に入り。その他に食べたものも、どれも美味い。もっと人通りの多いところでやると、お客さんももっと入ってくるだろうにと余計な心配。でも実に勿体無い。
 かってな外見の判断だけで、寡黙だと思っていたマスターが食事中、それとなく話しかけてくる。僕らは今度のライブの話や音楽を話をしていて、それに乗ってきた。しかし、ノリにノリマスターが話す話す。昔、音楽をやっていたらしく、熱く語り出す。最近の音楽はあまり聴かないそうなのだが、マスター曰く「今日では音楽はもう出尽くしていて、オリジナル性がない」らしい。「そうでしょ?」と聞かれたけど、それに頷くならば僕らは音楽をやっている意味がない。それにはきちんと「NO」と言いたい。
 最近、初めてカラオケに行ったらしく「最初は頑なに拒否していたけど、意外と楽しいもんだ」と洩らしていた。こう言うタイプがどんどんはまっていくかも…。でも、客が煙草吸わないのに厨房で吸っちゃあダメよ。キッチンソルトは毎月展示も行っているらしい。蔵前に立ち寄った際には覗いてみるもの良いです。話好きな人は…。

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