ぐっどないとみゅうじっく
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2002年08月28日(水) |
すべては色褪せてく〜塚本晃@下北沢CLUBQue〜 |
昨日の朝、ぼうっと考え事をしていたら赤信号をそのまま渡ってしまい、車に轢かれそうになった。 偶然にも信号が変わる直前だったので、黄色で急ごうとしていた車は止まったが、青だったら間違いなく轢かれていただろう。 しっかりしなきゃな…。 夜から塚本晃@下北沢CLUBQue。30分ほど遅れてドアを開けると『旅に行こう』がもう終わりかけていた。 次の『あふれるから』では、まるで僕が来たのを歓迎してくれたみたいにギターのボリュームを上げる。 元々、塚本はでしゃばりの多いギタリストの中ではかなり小さめな音なので、これでもまだ小さいくらい。 そして、『暗闇のアドバルーン』『砂の煙突』とポテンシャルの高い演奏が続く中、遅れて来たことを本当に後悔した。 この3人(Ba:三輪、Dr:コーキ)の形態になってから、もう2年くらいになる。 最初はアレンジに凝らずに曲をただ演奏するだけの形に物足りなさを感じていたが、今はバンドそのもの。今、制作中のアルバムも最初塚本がベースも弾くはずだったが、急遽三輪が弾くことになる。それだけに息を飲む白熱した場面が随所にあった。 さよなら 時は流れ すべては 色褪せてく それでも 果てしない長い旅は おわることなく どこまでも 新曲を挟んで、演奏された『one way』。最近この短い詞とメロディが頭からはなれない。塚本には「忘れない」「変わらない」ことより「忘れてゆく」「色褪せてゆく」ことを気付かせてもらった。この差は大きい。間奏ではベースが『追悼』のリフを奏でる粋な計らい。 『乾いていたいだけ』『This is real love』でこれ以上ない盛り上がりを見せた後の『花咲く頃は遠く過ぎても』。今までピアノの伴奏、アコギの弾き語りなど色々と形態を変え唄われて来たこの曲。今回はドラムのリムショットにベース、アコギのシンプルなバンド編成だったのだけど、ないはずのピアノの音が聴こえた。塚本が歌うバージョンは今までのどのアルバムに入ってない。「今度のアルバムは遺作を作るつもり」と豪語していたからには、この唄も是非入れて欲しい。次の『信じている』で本編終了。 アンコールに答え『夜明け前』。終わった後ダラダラとしたMC。前回のアンケートでの中で「この間が耐えられない」との声もあったそうだ。僕はと言えばもう慣れた(笑)。その中で「僕の幼少の頃の計画には唄うことなんて入ってなかったんですけど、そもそも苦手ことを選んでやっているわけです…でも、人生なんてそんなものかなと思っています」と。一概にただダラダラしたとは言い切れないMCにも塚本晃の魅力がある。最後に佐野元春のカヴァー『Rock'n Roll Night』で終了。塚本晃はソロだし、バンドのメンバーも当分このまま行くはずなのに、まるで解散ライブのような、余韻が残るライブだった。このやり切れないような切なさは何だろう。それすらも今度のアルバムでぐちゃぐちゃに引き裂いて欲しい。 塚本晃HP http://www3.alpha-net.ne.jp/users/byunn/ 今日は昨日のライブに触発されて久々に歌う。部屋から月が動いているのを見ながら。でも、コード結構忘れちゃってて困った…。 購入CD&本 ■ソウルフラワーユニオン『LOVE±ZERO』…こんなにやさしく、ラブソングの多い、ユニオンのアルバムが出たとはかなり驚き。「アイラブユー」なんて中川の口から出てくるとは…。 ■町田康&佐藤タイジ『心のユニット』…今までの経歴、風貌からは予想もつかない程のフォーク寄り。今度のライブはどうでるのか!?『相談アワー』はつい見逃してしまうなぁ。 ■中村一義『新世界』…最近の曲はどれも同じように聴こえてならない。アルバムもどうなんだか…。 ■ナタリーワイズ『Nathalie Wise』…探しても探してもなかったのが中古屋にポッとあった時の嬉しさよ。ソウルセットより癖のないビッケの声は○。高野寛のコーラスも◎。 ■オムニバス『しおのみち二巻』…聴いていることを忘れるくらい、とても透き通った色の音楽。ぼうっとしたい時にお薦め。 ■山田かまち『かまち』…グルーヴァーズの演奏に惹かれて買ったけど、金子和宏の唄はイマイチ。そもそも山田かまちもそんなに…。 ■藤子・F・不二雄『超兵器ガ壱號』 ■藤子・F・不二雄『ぼくは神様』 ↓クリックすると内容が変わります。
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