ぐっどないとみゅうじっく
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朝も早よからカラスの鳴き声。縁起悪いなぁと思っていたら、電信柱に巣を作っていた。どこから持ってきたのかハンガーを幾つも重ねている。誰に教えられた訳でもなく、カラスは人間の行動を見て学習する。他に硬いものを走る車に通る場所へ持っていき、割らせたりする映像もテレビで観たことがある。何にしても賢い鳥だ。ずる賢いと言った方がいいかも。平和のシンボルとされている鳩とは大違い。 小学1年生の時、劇でカラスの役をやった。何の劇でどういう役だったかは忘れてしまった。只、色んな鳥の出てくるお話でカラスは悪役だったのは憶えている。「みんな黒く塗りつぶしてしまえ〜!!」みたいなセリフで他の鳥を威嚇していた。ここでも良いイメージはない。 ゴミを散らかしたり、人を襲ったり、至る所に巣を作るカラスたちを取り締まろうと言うことで、去年東京都ではカラス狩りが行われた。あっという間に何百羽のカラスが捕獲され殺された。僕の職場僕は2階なのだけど、以前入り口に居る筈のないカラスが居て驚いたこともあったけど、他に直接被害に合ったことはない。しかし、いつの間にか悪いイメージが僕の脳には刷り込まれている。被害に合った人ならなおさら、カラスを嫌っているだろう。
もし、カラスが突然変異で言語を理解し、話し始めたら人間はどうするのだろう。「殺さないで」と叫ぶカラスを同じように殺せるだろうか。それこそ対等な立場で議論でもしたならば、人間側に言い分などない。地球の生態系を異常に狂わせているのは人間だけであると、言い負かされて「カラスのくせに…」と呟くのが精一杯かもしれない。でも、実は本当に賢いのは人間でもカラスでもなく、鳩かもしれない。いつものように餌にあやかろうとしながら、人間とカラス両方に付き、その混乱を笑うだろう。
夜、仕事から帰ってくると道にハンガーが落ちていて、電柱のカラスは何処かへ消えていた。そして、上に書いたような妄想をした。『PAINT IT BLACK』はストーンズで一番好きな曲。ブライアン・ジョーンズのシタールはいつ聴いてもしびれる。
表紙のハイジの絵につられ『コミック・キュー食べ物天国』購入。今回はどれもほのぼのとした内容。食べ物関連ではなかったが、地下沢中也『兆-Sign-』にはぐっときた。
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