ぐっどないとみゅうじっく
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2002年04月07日(日) |
今でも僕は生きている |
夕べは「やっぱり枕が替わると寝にくいなぁ」と思いながら3秒で就寝。のび太並の僕。『エイジーワールド』、『茜レコード』更新しました。
今日は鉄腕アトムの誕生日の1年前。来年には生まれることになっている。NHK-BS2でもアトム特集をやっていたが、流石に8時間半(山田五郎お疲れさま)も観てられないし、他にすることがあったのでビデオに録画する。夕飯時にまだやっていたので観てみる。アトムは手塚の代表作品だけど、僕はコミックでもアニメでもちゃんと読んだことがない。どうもキャラクター的にまっとう過ぎて毛嫌いしていた。しかし、今日ちゃんとアトムの第1話を観て印象ががらりと変わった。
アトムは交通事故で死んでしまった天馬博士の息子「トビオ」そっくりのロボットとして作られる。設定はロボットだけど、クローン人間みたいなものだろう。一度は天馬博士を喜ばせるものの、時が経つにつれ周りの子供は成長しているのにアトムだけ成長しない。誕生時には「お父さんと呼んでくれ」と願った天馬博士であったが「もう、おまえはトビオでもなんでもない!」とアトムを家から追い出す。ロボットサーカス団に売られたアトムは自分の存在理由を探していた。そこでサーカスを見に来ていた御茶ノ水博士に拾われ、なんとか人間に近い生活に戻れた。そこからは自分がロボットであることの葛藤を抱えながらも、人間の為に生きて行く。そして最終回では気温が急上昇した地球の為に、温度を下げる爆弾を抱えたまま太陽に身を投げる。産みの親である天馬博士に自身を否定されたアトムは、最期まで自分の存在理由を探していたのである。その答えが身を投げてまでも、地球を救おうと決断するなんて。きっと、天馬博士に「いいこだね」と頭を撫でてもらいたかっただけなのだ…哀しすぎる。
誉められもせずに育った者はまず、自分の存在理由を探す。それ故に自分が何者であり何処へ行くのかと自問自答を繰り返す。愛情を受けて育った者でさえ、自分が何者であり何処へ行くのかと自問自答をする。 それが分からないから、今でも僕は生きている。
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