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みんみん



 ことばあれこれ

その1。
若者のあいだでさ入れ表現(ex.休ま*さ*せていただきます)が使われている、としばしば話題になります。
今日、とあるお寺でとある方の追善行事がありました。その折にご住職が挨拶なさったのですが、その際に、しばしばさ入れ表現を伴った「〜させていだたく」という言い方を多用されていて、非常に気になりました。
これは今風の言い方というよりも(それも皆無とは言えないかもしれないけれど)「おかげさま」とか「〜させていただく」とかいった仏教的な心(……えらく概略化した言い方をしていますが)に起因するのでしょうか。

「〜させていただく」「おかげさま」という心については私も深く同意するものです。
それはそれとして、私自身は「〜させていただく」という言い方があまり好きではありません。全く好みの問題なのですが、「〜させていただく」という言い方は、謙遜しているようでいてどこか不遜な気がしてならないからです。「〜したい」のはその人の意志で、させていただくも何も、どうせなら堂々とやれよ、慇懃なオブラートに自分の意志(というふてぶてしさ)を包み隠してよしとするなよ、と思ってしまうのです。
……なんて言いつつ、ある種の場面において無難な言い方になっていることも確かゆえ、使う時もあるのですが。>弱ぇー


その2。
とある知り合い(私より3歳くらい年下だと思う)の話なのですが、平板化アクセントが非常に多いという方があります。きれいなおねえさんがいる銀座の「クラブ」と、若者が踊りに行ったりする「クラブ」ではアクセントが異なりますが、後者の方のアクセントを「平板化」しているといいます。
ある人にとって身近であったり詳しかったりする分野に関する語彙のアクセントは、一般に平板化する傾向にあります。なのでこれを「専門家アクセント」とも言います。私だって平板化しまくっている語彙はあります。あります。ありますよ。でもそれは私にとって身近な語彙であるという自覚もあるのです。
なんでもかんでも最初から平板化するなー。と言いたいのですが、言えません。>大きなお世話


正しいにほんごなんてのは制度でしかないのだけれども、まあそれはそれとしていろいろ使えた方がカッコよくない?(半疑問形でここはひとつ)
とかね。

2004年03月13日(土)
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