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■ 「能楽師」
シネモンドでモーニングショー「能楽師」を観る。今日から1週間のみの上映で、早いうちに観ておきたかったのと、ちょっとした思惑があったのとで、土曜日初日を選んで出かけた。併映は「藤田六郎兵衛 笛の世界」。
観世流シテ方(能における主役=シテを専門に演ずる家柄)の関根祥六、関根祥人親子を追った1時間ほどの短いドキュメンタリー・フィルム。能楽師自身の言葉と所作とのあいだに、世阿弥『風姿花伝』の朗読(佐野史郎)を折々に挟み、能の世界観や身体観を描いている。 海外での公開を前提として制作されたのか、英語の字幕が入っていた。『風姿花伝』の朗読など、耳で聞かされるよりも字幕の英語を介した方がひょっとして理解しやすいのかも知れないなあ、と奇妙にむずむずしながらも面白く思う。いわば逐語訳ではない口語訳(英語)が字幕に出ているというわけ。 金沢は宝生流の能が盛んな土地柄で、「加賀宝生」という特別な呼び名もある。そのせいだろうか、ふだんは若者の観客がほとんどではないかと思われるシネモンドにも、年配の男女の姿がそこそこあった。女性の方が圧倒的に多かったか。
先日、NHKで狂言方の野村萬斎親子を取材したドキュメンタリーをやっていて、ちらりと観たらなかなか面白かった。 同じドキュメンタリーでも「能楽師」はもっと地味だが、心に思い当たる言葉に多く出会った。自分の目で頭で『風姿花伝』を読むだけでは得られない、能楽師自身の心身を通した、より具体的かつ現実的な言葉として伝わった気がする。うへー身にしみる〜、というような。 併映された「藤田六郎兵衛〜」では、岡倉天心『茶の本』の朗読があった。どちらの映画でも同じようなことを感じ取った(六郎兵衛氏の方が、声といい出で立ちといいもっとにぎやかなだけど)のだけれど−−「型」の大事さとか−−それにしても、かつて『茶の本』が英語で執筆されたように、いまは、期せずして英語の字幕で『風姿花伝』を理解してしまったりするような、いわば逆輸入的なやり方が最も有効なのだろうか。 例えばETVに「にほんごであそぼ」という番組がある。ETVにはまた「英語であそぼ」という対称的なタイトルの番組がある。セットにされることで一種の逆輸入的視点−−日本の中で内発的に「国語」に着目するのではなく(まあ、そんな能天気な時代ではない)、英語を眺めた後で「日本語」に目を向ける−−が見えるようにも思う。 きっかけはそれでいいのかなぁ…ダイジェスト版であったとしても現物(の一端)に触れるのであればまだまし、というか。 で、これってなに? というところに行けばいいのだが(そうは問屋がおろさんようだ)。 そういえば昔、ずっと『源氏物語』が好きで当然卒論にも選んだという同級生に、なんで『源氏』なの?と聞い(ていじめ)たことがあったなあ。 「好きだから」って何? とか何とか。
映画を見終わってから、近くの某博物館に友人を訪ね、少し話をする。 ずっと行きたかった雑貨屋でポストカードなど買い、先日(って日が経つけど)大和アトリオの地下に出来たソニープラザで小物を買う。 明日明後日の天気予報に小さな雪だるまのマークが出ていたので、りー実家でスタッドレスタイヤに交換する。私の車・りー父さんの車・りー車の3台を(時に雨に打たれながら)交換。疲れた…
Kさんへの私信。 ハヤトウリ、子供の頃に食べたことがあります。近所のどなたかの畑で作っていたのをもらったのでしょう、シロウリなどと同様、漬け物にして食べたように思います。子供のときはとりたてて好きでもなかったような。子供が好んで食べる味ではないと思われます。 ウリのなかまでいうと、カモウリ(ばあちゃん的に言うと「カモリ」。トウガンのこと)の他、ソウメンウリなどもよく食べました。ソウメンウリはもっぱら酢の物で。 今はウリ類大好きです。ただしスイカは大好きだけど(好きな果物ナンバー1。ナンバー2はたぶんリンゴ)メロンだけはそんなに欲求がありません。メロンよりマクワウリの方が好きかも。メロンはみずみずしさより甘さの方がまさっているように感ずるからでしょうかね。
2003年12月06日(土)
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