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■ 鮎
朝、堤防沿いを車で走った。 今日は鮎漁解禁日。雨が降っているにもかかわらずたくさんの釣り人の姿が見えた。
子供の頃から美味しい鮎しか食べたことがない。と書くと、やな感じである(笑)。 いや、東京で1匹くらい食べたことがあったかも知れない。でもその鮎は身の張りがなかった。自分で注文したわけでなく、ご馳走になっておきながらそんなことを思う(もちろん言いません。季節のものですね、と言いながら美味しく頂く。その鮎に罪はない。好意もありがたい)。比較して初めて自分の食べていた鮎がどういうものだったかとわかった。 鮎は買ったことがない。季節になると天然物がやってきた。その日はいつもおなかいっぱい、好きなだけ塩焼の鮎を食べた。それでもまだ余った(冷凍して食べたりした)。
などという贅沢な環境にあったのは、ひとえに伯父のおかげだ。 伯父(母の姉の夫)は鮎の友釣りを趣味としていた。毎年、シーズンになると、岐阜県の宮川にまで出かけ、それは素晴らしいまるまるとふとった鮎を捕ってきてくれた。宮川は、朝、私が見た神通川(じんずうがわ)の上流にあたる。 伯父自身は鮎を食べない。そもそも伯父の家で鮎を食べる人が殆どいなかった。純粋に楽しみのための漁だ。おかげで、と言うべきか、実家ではいつも恩恵にあずかっていたのである。 鮎は川に生える苔を食べるらしい。そして川により鮎の味も違うという。 鮎は川魚の女王。宮川の鮎は違う。伯父はそう言っていた。
その伯父は、数年前、大病を患った。思いもかけない病気で、生きるか死ぬかという状況におちいった。 幸い今は小康を得て、自宅で普通に生活している。でも、今度何かあったら、と言われている身だ。 もう鮎は食べられないんだなあ。そんないやしいことを考えた。そして鮎の来ない夏があった。 もうすっかり諦めていたのに、去年ふたたび鮎が届けられた。お友達に連れていってもらったのだそうだ。嬉しかった。 今年も鮎はやって来るだろうか。ビスコ好きの伯父の釣った鮎。
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前にも書いた気がするが、今家庭教師をしている中学生の英語教科書は、本当によく出来ている。 読み物としてとても面白いし(オチまであるし)、具体的かつ実際的な英語の言い回しを扱いながら抽象的に考えさせる話題があるし、それでいて使えるのだ(やや省略形を強調するきらいがあるが)。本文は長めで、難しい単語がいろいろ出てくるのは善し悪しだが(英語嫌いな子にとってはつらいかも)。
おかしいと思うことを、「おかしい」と言えなくなるような状況はいやだし、鬱屈した思いをはけ口にして何かを表現するような態度も、なにか嫌な感じがする。 こんなふうにはなりたくない、と思う機会の方が多いだろうし、欠点を見つけるのはたやすい。問題は、自分はどうしたいのか、ということだ。そのために解決の糸口を見つけようとすること。
久しぶりに夜中までお茶を飲みつつ過ごす。 (りー氏はお酒を飲んで過ごす。) ほどほどに人のいる空間。混みすぎでもなくすかすかでもなく。
帰宅後、肉うどんー(涙)と嘆くりー氏。アルコールが入っているからな。 # 肉うどんとは、私が以前生協の共同購入で注文した、日清の冷凍肉うどんを指す。 # りー氏気に入るも、食べ尽くした後にまだ注文のチャンスがないため、 # 嘆いていると思われる。 肉うどんはないけど塩焼きそばならあるよ。焼きそばの歌を歌うりー氏(注・もちろんオリジナルソング)。 これも生協で注文したものだ。麺だけがセットされているのかと思っていたら、調理済み冷凍食品だったという代物(ちゃんとチェックしよう)。まあ、こういう時には便利だ。りー氏は更に油をかけて食べる。いよいよ顔の脂が増えるだろう。
2002年06月22日(土)
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