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みんみん



 物理学と私

思いがけない人からメールが来たり、思いがけない人が読んでくれていると知ったり。うれしい。
日記を書きながら、おーい、と呼びかけているような気持でいます。会ったことのある人にも、ない人にも。

りー氏は基本的に低位安定型で、体調が崩れるのも早いが戻るのも早い模様。ぴゅーと熱が出ましたが、1日寝ていたら治りました。まだ大事を取っておかゆを食べたりしています。
何だか熱を出し慣れている(っていうのも妙だけど)という気がしたので、もしやと思い、ひょっとして子供の頃、よく熱を出したりしていたのでは、とりー母に尋ねてみました。すると案の定というか、何かあると身体の調子を崩していた、とのことでした。やっぱりな。
私は健康優良児なのでそのへんあれですけれども。

大学の同窓会報が届きました。勝手に送られてくるというべきでしょうか。一応パラパラとめくってみました。
中に「今年度退官の先生方」というページがあり、見ると、一般教養で物理学を教わったH先生の名前がありました
物理学!
なぜ物理学なんか取っていたかといえば、それは・・・単位取得が容易であるという話を聞きつけて、とかそういうありがちな理由が(ハハハ・・・)。人文科学・社会科学・自然科学の各分野からまんべんなく履修しなくてはいけなかったので(今は必ずしもそうではないと聞いていますが)。

それはともかく、物理学といってもいろいろあって、その先生の専門は宇宙物理学でした。
超ひも理論が云々・・・何を学んだのかはすっかり忘れましたが、とにかく授業中、先生が楽しそうだったことはよく覚えています。それって大事ですねー。
ある日のこと。
昔、昔、昔、ビッグバンがあった。今この宇宙を構成している全ての物質は、その時に生まれた。宇宙の星を作る物質も、私たちの身体を構成している物質も、元はと言えば同じ時に生まれたのである(勝手な要約)。
と、いつものように先生は嬉々として語っていました。
小さい人間と大きい宇宙と、全くスケールを異にするものが、実は根本では共通点を持つんだな。宇宙を自分の身体の中に持っているに等しいとも言えるのか。
ずいぶん強引だけど(笑)私はそう理解し、確かに感動し興奮したのでした。授業が終わってからも傍らの友人にとても感動した旨伝えて(笑)、本当にいい気分で学校を出た記憶があります。
そうか、H先生、退官されたんだなあ。なんか自分も年を取った気分(取ってるんだけど)。

かつて子供だったことは、大人になってしまうと、みんな忘れてしまうんだな、と、子供だった頃に思ったものです。でも今の自分も「忘れてしま」っている傾向にあって、いかんな、いかんな、と思う。
迎合ではなく堂々と。

2002年06月04日(火)
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