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みんみん



 かかわり

仕事帰りに友人と晩ご飯。
いろいろなアンティパスト、生ハムの軽くてぱりぱりしたピザ、それからトリッパのパスタを頂きながら、いろいろな話をした。食後にはデザートと飲み物。
こういう時間はすごくうれしい。

なかよくなる人とは、なかよくなる何かの理由があるのだろう。
趣味とかそういうのはどうでもいいし、年齢や仕事、交友関係なども決定的ではない。場合によっては価値観だって違っていてもいい。違っているということにお互い納得が出来れば。価値の押しつけをしなければ。無関心不干渉というのではなく、思うことは言う、それを許容できるような関係に安心する。

東京にいた頃は、自分の友人関係をどこかで区分けしていた気がする(人にはそう見えていなかったかも知れない)。だから、違う場にいる友人どうしを引き合わせるということもあまりしなかった(あまり出来ていなかった。したくないわけではなかった)。個人的に付き合いをしている人は別として。ってその「個人的」というのがなかなか難しいのだった。
今思えば、公的な場でのつながりは、想像以上に私を規定していたのだなと思う。趣味で東京にいたわけではなくて、目的があったのだから当然といえば当然だ。
すごく勤勉なわけではなかったが、公的な場を離れた時に、あっぷあっぷとやっていたことも確かだ。緊張していたのだろう。今なんの緊張もないかといえばそんなことはないし、説明の言葉は足りないのだけれど。

今の人間関係はかなりゆるい。
基本的に、自分の中の何かをもったいつけて取っておくというのが出来ないほうなので(無意味に秘密めくのも嫌)、いま、人間関係にあまり区切りがないのはうれしい。いろいろなことを適当にかわし、切り替える余裕も出来てきたのかもしれない。
だからこそ人と会うのが本当に楽しい。会ってその人の顔を見て声を言葉を聞いて、そしてこっちも話さなくては、なーんにもわからんのだね。
人を通して、知らない世界を経験している気がする。

2002年05月27日(月)
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