酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年10月04日(木) 『ぐるぐる猿と歌う鳥』 加納朋子

 やんちゃな少年・森(しん)は小学五年生。父の転勤で東京から北九州へ引っ越してきた。社宅のお隣さんに心と書いてシンという同い年の少年がいた。彼のニックネームはココちゃん。女の子みたいだ。まるで違う言語のような方言にとまどいながら森はココちゃんや新しい仲間達と仲良くなっていく。中でも不思議な少年パックはものすごく謎めいた存在で・・・!?

 たまらなく素敵な物語v 私の嗜好にドンピシャだった。田舎で少年少女たちがドタバタやっている。それだけで心がぽかぽかしてきちゃう。登場するアイテムもスッゴクいいの。あっと驚く暗号やギザ十に消えた美少女。それらがバラバラだったのに最後に見事に集結させてくれて素直に「ほー」と感動。ミステリーランドを読める少年少女たちは幸せだね。

 守り通される秘密には、それだけの理由と、確かな重みがきっとある。

『ぐるぐる猿と歌う鳥』 2007.7.25. 加納朋子 講談社



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