酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年04月27日(金) 『朝日のようにさわやかに』 恩田陸

 大好きな恩田陸さんの短篇集です。これがもどれを読んでも素晴らしい! 収録された本を読んだ短編もあれば、はじめて読むものもあり、興味深い事この上なし。シリーズものもあれば、これから出る長編の予告作品的なものもある。自由奔放に大きく楽しめる本でございます。スキだなぁ。この短編の中から私的ナンバー1を選ぶとすれば、『冷凍みかん』ですね。星新一さんのようなウマサがあふれんばかり! 想像力を刺激されました。どちらかと言うより短編より長編作家さんでありますが、こんな楽しみも捨てがたいのでたまにでいいから短編を書いてほしいものなのでありました。

 私は、自分が背負うものの大きさと、これから自分が歩む孤独な歳月を予感して目の前が暗くなった。

『朝日のようにさわやかに』 2007.3.30. 恩田陸 新潮社



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