酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年04月20日(金) 『ブラックストーン・クロニクル』上下 ジョン・ソール

 アメリカの小さな町ブラック・ストーンで廃墟となっている精神療養所を壊し始めた時、‘それ’は起きた。プレゼントをもらった家庭で事件が起こり、人が死ぬ。廃墟の中で黒い人影が次のプレゼントを選んでいる・・・。オリヴァー・メトカフは、精神療養所の院長だった父親のことを思い出すのだが・・・!?

 いやはや素晴らしい! ジョン・ソールの力が溢れ出ている感じです。ジョン・ソールのゴシック・ホラーが好きで今までの作品をほぼ読んでいます。ものすごい筆力でぐいぐいと読ませる力にいつも圧倒されていましたが、それでも作品にその全てを出し切れていなかったのではないかと思います。この『ブラックストーン・クロニクル』は6つのプレゼントを巡る物語で、六ヶ月に渡って6冊刊行されたそうです。それが予想以上の大人気となったそうです。それはそうだろうなぁ。これだけ面白ければねぇ。これって映像化すべきだと思うのです。『ツイン・ピークス』並みに当たると思うんだけどな〜。なんにしても好きな作家さんの最高傑作を読めるということは激しい幸福感を与えてもらえますね。シアワセな二日間となりました。

悪魔よ。なにか悪魔的なことが、あそこで起こっている


『ブラックストーン・クロニクル』上下 2006.7.1. ジョン・ソール 求龍堂



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