酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年03月24日(土) 『片目の猿』 道尾秀介

 俺(三梨幸一郎)は私立探偵。今は産業スパイを突き止めるために、とある企業に潜入捜査中。仕事をするうちに少しだけ心が動く予感がした。秋絵が死んでからの七年間ずっと冷え切っていた自分の感情が、ちょっとだけ人間らしくなってくれるかもしれない。そして少し心が動いたのはよかったのだが、・・・とんでもない現場を「目撃」する羽目になり・・・!?

 面白かった! すっかりと素直にヤラレタ自分が笑えてしまうくらいに見事みごと。これは読んで欲しい物語だなぁ。いろんな要素が盛り込まれてるケレドモ、最後の爽快感はたまらないものがありました。次々とページをめくらずにはいられない面白さっていうのは感動だー。うおー(喜)。オススメです。

犬はな、鼻が大きいんだ。犬ってのは、顔の半分が鼻なんだよ

『片目の猿』 2007.2.25. 道尾秀介 新潮社



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