酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年02月14日(水) 『危険なふたり』 吉村達也

 豪太はハードな仕事にくたびれ、行きつけの店の店員の桃子の素朴さに惹かれた。思い切って告白メモを渡し、デートすることになった。しかし、桃子は豪太が勝手にイメージした田舎出身の年下の女の子ではなく、都会育ちでいいとこのお嬢さんで年上だった。桃子のためにも仕事を頑張ろうと転職した豪太は、出版社のエリートに目をかけられ、有頂天になったのだが、そのエリートの目的は・・・!?

 つるりと読めるものを・・・と思い、吉村達也さんの文庫ホラー(になるのかなぁ)を読みました。吉村さんの物語は読みやすくて頭の中で映像化しやすくて、そのくせ着地点が読めません。へーこういう落ちなのかぁとちょっと吃驚。こういう妙な落とし方が書いてる当人にはしてやったりなんだろうなぁ(笑)。欲を言えばラストあたりをもっともっとグチャグチャにして欲しかったですね。ドロドロのグチャグチャに! こんがらがってほぐすようがないくらいにして欲しかったー。

『危険なふたり』 2007.1.25. 吉村達也 集英社



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