酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年02月04日(日) |
『ガリレオの小部屋』 加納諒一 |
「無人の市」 編集者の私は新人賞に応募された『魂ゆらぎ』という作品に出会い、興奮を覚える。これを自分が世に出すのだと思った私は、作者にコンタクトを取る。連絡してきたのは都村と言う男だった。『魂ゆらぎ』は男女ふたりの共同作品なのだが、都村は断固として女性作者に会わせようとしない。私はそこで黒い紙魚のような不安を感じたのだが・・・!?
この短編は面白かったです! 「これぞ」と言う作品に出会えた編集者の心持が手に取るように伝わってくるのですね。なのに何かがおかしい・・・そこからの展開がウマイv これを軸にして長編にされればいいのに。ある意味ホラーにもなりますね。無気味な展開に圧倒されながら読ませていただきました。大満足。
「話題になれば、また本が売れるからって」
『ガリレオの小部屋』 2007.1.15. 加納諒一 実業之日本社
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