酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年09月25日(日) 『埋み火』 日明恩

 売り言葉に買い言葉で消防士になった雄大。消防士はお金を稼ぐ仕事と割り切りつつ、実は熱血でさまざまなことに首をつっこむ。不審な老人世帯連続火災の真相に雄大が辿り着くのだが・・・

 雄大くんは恵まれた青年で、だからこそ彼の表面はクールなところに反感を持つ人が登場します。あぁ、なるほどねぇ、と思いました。雄大にしてみれば、望むと望まざるに関わらず、生まれつき手にしていた資質。それを妬まれたってねぇ。でも望んでも手に入らなかった者にしてみれば嫉妬の対象となりうるんだ。生きてくって大変だー。
 老人達の相次ぐ失火による火災の真相は、なんとも心にイタイものでありました。自分の生を生きるということを考えさせられました。ものすごく。雄大くんは死にたきゃ死ね(関係各位の承諾を得られれば)と言う言葉には納得できないケレドモ。言いたいことも言っていることもわかるけど・・・そういうふうに自殺について書いて欲しくはなかったの。なんだかね、哀しすぎて。

 想像力がないってホント、困る。

『埋み火』 2005.8.20. 日明恩 講談社



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