酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年09月26日(月) |
『暁天の星 鬼籍通覧』 椹野道流 |
大阪府高槻市にあるO医科大学の法医学室は、都筑教授、助手・伏野ミチル、技師長・清田、技術員・森陽一郎、秘書・住岡峯子という少数精鋭スタッフ。そこに大学院生として伊月崇が入ってきた。崇は、遺体解剖の場で刑事となった幼馴染・筧兼継と偶然に再会。彼らは続けて共通点のある遺体を解剖することになり、彼女達の接点を辿るうちに昔に起こった悲惨な事件が全貌をあらわし・・・
鬼籍通覧シリーズを知り合いから教えてもらい、ハジメテこの『暁天の星』を読んだ時にゾゾゾと鳥肌が立ったことを覚えています。もともとミステリーを読む、とかジャンル分けして読むタイプではないのですが、こういう“落とし”をされるとは全く予想出来なかったですね。ゾクゾクさせる展開と見事な恐怖落ちにはノックアウトされました。本当にいろんな意味でこの物語は怖かった・・・。でも、内容の落ちて行く場所の怖さと反対に登場人物たちがほんわか温かくて、うまいなぁと思うのであります。温かい中に落とされる一点の墨汁の染みのような怖さ、これって難しいことですもん。新刊を待ち望む大好きなシリーズのひとつなのでありますv ちなみに都筑教授が大好き(ポ)w
「解剖すれば何でもわかる、そう思うことこそ傲慢と違うかな。人間いうんは、そんな簡単なもんやろか? 解剖しても、心はどこにあるかなんてわからへんやんか」
『暁天の星 鬼籍通覧』 1999.6.5. 椹野道流 講談社ノベルス
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