酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年09月23日(金) 漫画『隣人13号』 井上三太 ※思いっきりネタバレあります!

裁くは天にあらず、
罰するは我なり!
他人(ひと)は何もやってくれない、
だったらオレが殺(や)って復讐(や)る!
 
 漫画の3巻の背表紙に↑この言葉載っています。要するに子どもの頃にいじめられた村崎十三という青年が、いじめっこだった赤井トールに復讐をすると言う物語。十三は、いたっておとなしく温厚な好青年なのに、赤井トールたちにいじめられた怨みや怒りから13号という別人格が生まれ、13号が暴走をしていき、十三は13号に振り回されてしまう。自分から生まれた感情の化け物が暴走し、自分の一部を制御できず、乗っ取られてしまう。うーん、漫画でもう少し十三と13号の心情を描いて欲しいと言うのが無理なのかしら。
 これは映画化された『隣人13号』で狂気の13号を中村獅童さんが演じられ、それを観たかった!という思いが、漫画に走らせました。漫画のラストをどう判断すればいいのか?と言う疑問と共にアチコチ彷徨ってみましたが、漫画も映画も賛否両論で、ラストもずいぶん違うらしいですねぇ。なんとか映画を観なければ。
 こういう復讐もののバイオレンスを面白いと言ってしまうには語弊があると言うか、問題なのだろうなと思います。ただ、いじめられた側の怨みツラミが増大し、復讐するは我にあり、と言う展開はわからないではないです。子どもの頃のいじめっ子だった赤井が、十三が子どもの頃にいじめていた男で、それが自分への復讐原因だと知った時に「何年前の話だよ 一体・・・・・・」とゾォ〜っとする場面があります。問題はコレなんですよね。この想像力のなさ。この赤井トールはやりたい放題でやってきて今は幸せな家庭を築き、家族をオレが守る!とか言ってるケレドモ、自分がガキ(失礼)だった頃には、いじめられる側のことを想像も出来ない馬鹿だった。まぁ、漫画のラストでは十三に詫びて、妙なエンディングを迎える訳ですが。
 なんだかなぁ。いじめられる方も悪いナンテこともよく聞きます。それってどうなんでしょう。弱いものや憎い(もしくは羨ましい)ものを虐げるって人間の本能に組み込まれている気がして。みなさん御一緒に仲良く楽しくやりましょう、なんてことが絶対的に不可能であることだけは生きてきた年月でわかってしまった。だから私は弱きものに強くなれと言いたいです。強靭になり、いじめに屈するな、と。身と心を守れるだけのものを身につけなさい。法律や常識から逸脱しない範囲で己の身は己で守らなければ。誰も守ってくれやしないから。
 復讐を認めることはしないケレドモ、復讐したいほどの怒りや怨みが存在する事は痛いほどによくワカルから。
 ・・・なに書いてるのかよくわからなくなってきた。
 とにかくすごい漫画だった。オススメはしない。

『隣人13号』� 銑� 井上三太 幻冬舎コミックス



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