酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年09月09日(金) 『ロマンティスト狂い咲き』 小川勝己

 望月は、喫茶店で編集者・内海と打ち合わせ。自信のあったプロットを却下され意気消沈で妄想の世界へ逃げ込む。望月はここのウエイトレスが気に入っていて彼女にあれこれ奉仕させるための物語を考えたりする。そんな妄想を壊す内海の言葉、そのウエイトレスを「うちのカミさんに似ている」・・・と。そう内海の妻であり、他社の編集者である伏見裕子こそ、望月の本当の妄想の相手だった。

 勝手な感覚なのですが、タイトルが『ロマンティスト狂い咲き』より『ロマンティック狂い咲き』の方がよかったな。まぁ、単語の使用法がどうこう言われるとマズイのでしょうけど、なんかその方がますます内容に合った狂いっぷりのような気がして。(どうも歌のタイトルらしいのですが、残念ながらその歌を知らない)
 主人公の売れない作家が妄想の挙句、トンデモナイ行動に出てしまう破滅型ストーリー。こういう自分で自分を窮地に追い込んでしまう人間の物語って意外と多いですよね。破滅願望ってあるのかもしれないなぁ。

『ロマンティスト狂い咲き』 2005.7.31. 小川勝己 早川書房



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