酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年08月12日(金) |
『お喋り鳥の呪縛』 北川歩実 |
人間の言葉を理解するオウム<パル>。パルを研究する機関で働き、シナリオを共同で書いた妹が事故で眠ったままになってしまう。そんな兄・倉橋にシナリオ映像化の話が舞い込み、パルを巡り次々と殺人事件が発生する・・・
面白いんですよ、北川歩実さん。でも北川さんの本って、まず装丁で損をしている気がするんだけど・・・。どうも手にとって買い!って思わせる風貌じゃないんだよなぁ。装丁が変われば手にする人も増えると思うんだけど。最近、北川さんの本の表紙を眺めて憂えてしまうことなのでありました。 さて、今回も二転三転し、翻弄されました。一筋縄ではいかない書き手さんで嬉しくなってしまう。いい意味で必ず裏切ってくださるから。個人的には<買い>だし、《オススメ》なのだけど、好き嫌いでちゃうのかしらん。
「ロリコン男の話を聞いて思ったんだよ。俺がオウムやインコに執着するのって、理屈じゃどうにもなんない感情なんだよね。友部なんかさ、精神分析でも受けた方がいいなんて言うんだ。きっと何かインコにかかわるトラウマがあるに違いないって。だけど俺はむしろ、生まれながらのインコフェチなんじゃないかと思ってるんだ。赤ちゃんがかわいいって感情は本能的にプログラムされてるだろう。男は女を好きっていうのもそうだよな。そういうプログラムが、ちょっと間違ってるんだよ。たぶん他人から見ればこれって、ある意味変態なわけじゃない。だけど、ふつうはまあ、身内には鬱陶しがられるにしても。わりと微笑ましい趣味だと思ってもらえる。だけどこれがロリコンだったら」
『お喋り鳥の呪縛』 2002.2.28. 北川歩実 徳間書店
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