酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2005年07月29日(金) 『影の肖像』 北川歩実

 理系雑誌の編集者・作間は、仕事相手であり幼馴染の千早の周りでいくつもの不審な殺人事件が起こることに惑わされてしまう。そして事件の背景には『クローン人間が生まれた日』という小説の存在があり、作者が殺される。そして作者は作間の・・・

 うーん、すごい。マイブームとなりつつある北川歩実さん作品読了二冊目です。今回も展開といい、チャブダイ返しといい、お見事としか言いようがないなぁ。
 物語の流れのキィのひとつに難病患者を抱える人間の葛藤そして暴走があり、読んでいて痛々しいんですよね。自分がこの人の立場だったらどうするだろう?と想像すると、同じような事しないとは言い切れなくて。北川歩実さんは発想だけでなく、人間模様までキッチリ描かれているので(時としてもどかしいくらいに)とても面白いと思います。これも個人的にはかなりオススメだわ〜。

 大切な人の命を救うため − 果たしてどこまでが、許される行為なのだろうか。

『影の肖像』 2000.4.10. 北川歩実 詳伝社



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu