酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年07月12日(火) |
DVD『8mm.』(EIGHT MILLIMETER) |
私立探偵のトム・ウェルズは生真面目で依頼人からの信頼を得ていた。漏れては不味い依頼をする上流階級の人間が多い。ある日、大富豪の未亡人となった女性から依頼を受ける。赴いたトムは未亡人から夫の遺品となった8mmのフィルムを見せられる。それは少女が監禁され、暴行され、殺される・・・所謂スナッフだった。未亡人の少女の生死を知りたいという要望に答え、少女の足跡を辿りはじめるトムだったが、辿り付いた先は人間の性の欲望のおぞましい世界だった・・・
うーん、これも1,000円で購入した割には御釣りが出そうなくらい出来のいい作品でした。そう言えば公開当時なにかと物議をかもした記憶がありました。ニコラス・ケイジの作品を劇場へ出向いてまで見ようとは思わないもので見逃していました。しかし、最近の映画はそれなりに内容もしっかりしているし、映像も素晴らしいなぁ。DVDなので特典映像も盛り込まれていて監督の副音声で2回観ちゃいましたよ。 トムは普通の心優しき男なのだけれど、スナッフ8mmを観てしまったことで本能を破壊される、と言うより、奥底に眠っていた荒々しい本能を呼び覚まされてしまう。トムの行動がどんどん常軌を逸脱していって、そこには苦悩もあって、そこらあたりが従来のヒーローモノとは一線を画しています。その部分がこの作品を成功させていると思いました。 セックスに関しては、本当に生きている人間の数だけ嗜好があると思うのですね。大概は密室で二人で密やかに行われる。でも例外も結構あるみたい(笑)。いつも思うのだけど、互いが納得しているのであればそれはそれかと。でも暴力だったり、相手をねじ伏せたり、そうなると犯罪でしかありませんよね。そういう嗜好を持って生まれた人間も哀しいけれど存在する。でもそういう嗜好の持ち主はフィクションで満足するか、世を捨てていただかないと。 老いてもセックスに執着する爺さんがあまりにも哀れでグロくて、巻き込まれちゃったトムってホントにお気の毒。
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