酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年05月20日(金) |
『HEARTBEAT』 小路幸也 |
「十年後に会おう」、高校時代に成績優秀真面目な委員長と美しき不良少女(ヤオ)の間で交わされた約束。そして僕は<暗闇>から帰って来た。ヤオに一億円を渡すために。しかし約束のその場所に現れたヤオの夫からヤオが失踪している事を知らされる。ヤオを探すために協力してくれそうな男を思い出した。僕にカッコいいブックマッチの擦り方を教えてくれた巡矢(めぐりや)・・・
東京創元社さんのミステリ・フロンティアには当たりの作品が多くて、新刊を心待ちにするシリーズとなっています。そのミステリ・フロンティアに小路幸也さんが参戦! はらはらどきどきしてしまいました。そして泣きながら読み終わり(小路さんの物語には泣いてばっかり)、「大当たりだ」とポツリ。どうして小路さんの描く物語はこうも私の心を鷲づかみにするのだろう。優しくてせつなくて、もういやってくらいに泣かされます。 今回強く感じた事は恋心は報われるものばかりじゃないってことのせつなさかしら。あと医療に携わる人間の心構えには同感しました。タイトルの意味に気づいたとき、気づかされたとき、鳥肌が立ちました。あの展開は想像できなかった。ネタバレになっちゃうから詳しく踏み込んで書きません。是非に読んでください。大当たりですからv
「長かったな。お帰り」
『HEARTBEAT』 2005.4.28. 小路幸也 東京創元社
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