酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年05月19日(木) 『透明な旅路を』 あさのあつこ

 女の白い首をしめ、逃亡する吉行明敬。闇夜を車で走りぬけ、トンネルを抜けたところで少年と少女にヒッチハイクされる。‘かこ’という幼女と白兎(はくと)と名乗る少年を乗せ、妙な逃避行になってしまい・・・

 あさのあつこさんのミステリー(とは言えないような)は、さすがの力技でぐいぐいと読ませてくださいました。なにを書かせてもうまいわ、あさのさつこさんってば。しかも、不思議と少年が妖しくセクシー。なぜなのかしら。あさのあつこさんの描く少年にはものすごくどぎまぎしちゃう。
 ジャンルとして分けるならば、ファンタジーに近い気がしました。不思議な素敵な怖い物語。ただ個人的にはラスト3ページは不要。あれがない方が終り方に余韻が残っていいと思うのだけど、いかがかしら。

 忘れてなんかいないさ。一日だって、忘れたことなかった。諦めることはできても、忘れることなんてできないんだよ。

『透明な旅路を』 2005.4.28. あさのあつこ 講談社



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