酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年05月07日(土) |
『孤虫症』 真梨幸子 |
高級マンションに住む主婦。外からは幸せそうに見える彼女は娘との関係に悩み、妹に鬱憤を晴らしていた。そして妹は妹で姉には言えない思いを抱えていた。そんなふたりの周りで紫色の瘤が出来て死んでしまう奇病発生。そして姉の失踪・・・
とても不気味なホラーでした。やはり‘虫’が出てくると生理的嫌悪感を呼び起こす。父親の違う姉妹の微妙な心理やセックスに狂った女の心のブラックホールなど、これでもかーとばかりに畳み掛けてきました。ただ最後のほうにある説明文の羅列になるけれど、あれはなんとかすんなり抜けられないものか? もう少しあの部分を噛み砕いてくれれば言うことなかったんだけど、残念。
「あたしが言うのもなんだけどさ、女の幸せは男で決まるもんじゃないよ? あたしをご覧よ、男に幸せにしてもらおうと思って、このザマだよ。あんたは、自分の足で、歩いていけばいいんだよ、そうすれば、いろんなものが見えてくるよ」
『孤虫症』 2005.4.1 真梨幸子 講談社
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