酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年05月04日(水) |
『古道具 中野商店』 川上弘美 |
骨董屋さんではなくて古道具店に働くヒトミ。風変わりな店主・インパクトの強い店主の姉・バイト仲間の男の子・それぞれ独特なオーラを振りまく客達。新しかったり、きれいだったりすることが、価値を減らす、へんな世界でさりげない日常と人々の生活やコイゴコロが懐かしく切なく語られる・・・
なんて言うんだろう。人が生きて関われば生まれる人間関係のしみじみさをしっかり感じました。いろんな恋があり、正しい事ばかりではなくて、なんだか生きているってこういう世界のことなんだよなぁって思いました。こういう日常が続いていく、それが人生なのですね。大好きな一冊。オススメv
マサヨさんの声はへんなふうに心地よかった。あらあらどうしたのよヒトミちゃん、というマサヨさんの声を聞きながら、わたしははらはらと涙を膝の上に落とした。この気持ちよさは何かに似ている、と思った。そうだ、ふつかよいの朝、吐く元気もないときに何かの拍子で思わず吐けてしまったとき、みたいだった。
『古道具 中野商店』 2005.4.1. 川上弘美 新潮社
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