酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年09月12日(金) 『蛇行する川のほとり 3』 恩田陸

 真魚子は、毬子の代わりに物語の外側から物語の中へ入り込むことを決意する。香澄の母親が死んだあの日、いったいなにがあったと言うのだろう・・・。

 待たされて気をもたされて完結しました。物語は最後の最後まで結末がわかりません。1と2のラストで「えーどうなっちゃうのぉぉぉ」と悲鳴をあげさせておいて、完結する3でさえ最後にさらりんと落とされます。陸ちゃんって憎い演出家だよなぁ。惚れ惚れ。
 こういう物語について感想を書くことはとてもむずかしい。ネタバレにするわけにいかないから。美しい少女たちの残酷で純粋なお話。私はとても好きですv

 好きなものを叩き壊さないためには、自分の手を壊すしかない。

『蛇行する川のほとり 3』 2003.8.25. 恩田陸 中央公論社 



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