酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年07月26日(土) 『ケータイ』 吉村達也

 関口葉月の携帯に山之井由佳から珍しく夜遅くに電話が入った。優等生の由佳は夜分には携帯電話の使用をしない。葉月は普段と違う由佳の行為にとまどっているうちに、由佳が殺されていく声を聞かされる羽目になる。それこそが携帯電話を使った殺人生中継事件の幕開けだった。次々と殺されていく少女達。夕刊ニッポンでは、視線恐怖症42歳独身の高沢公生が真相を知っていると豪語するのだが・・・。

 今や無くてはならない生活必需品となった携帯電話。その携帯電話から悪意が蠢き飛び出してくるとしたら・・・。携帯電話という現代機器と人間の怨念がミックスすると言う発想はわからないでもないです。怨念の大元が‘いじめ’と言う事にも頷けます。いじめの構造はいじめた側は忘れていじめられた側が忘れない点にありますね。ラストは・・・まぁそうきますね、やはりv

『ケータイ』 2001.12.10. 吉村達也 角川ホラー文庫 



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