酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年07月25日(金) 『飼育者』 伊東恒久

 男は会社に献身的に尽くした挙句、社長の「己の胸に聞け!」の一言でリストラ箱へ回される。骨身を削り会社に尽くし、愛する妻子が死んだ時、男は復讐の亡者となった。ターゲットは社長の愛人と専務の娘。美女二人を拉致監禁し陵辱し、調教をはじめたのだが・・・。

 うーんと、素直な感想を言えば男性の妄想の勝ったSM小説だと思います。理不尽なリストラへ追いやられた憎しみの報復が、女性への陵辱なんて。しかしやはり男性は女性を陵辱したい、調教したいと言う願望があるのかしら。描かれているように陵辱され、調教されているうちに女性がヨロコブなんてあるかしら。
 調教とか飼育とか単語に反応した私も私だけど、昨今の事件を鑑みると怖い小説なのかもしれないなぁ。後味が大変悪ぅございます。すっごくセクシャルですけどね。

『飼育者』 2002.11.10. 伊東恒久 NON NOVEL



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