酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年07月27日(日) 『麿の酩酊事件簿 花に舞』 高田崇文

 由緒ある勧修寺(かしゅうじ)家の十七代当主、文麿。両親を亡くしている彼は祖母と執事、大原と暮らしている。文麿の目下の問題は‘結婚’である。勧修寺家では家訓があり自力で素晴らしい女性を娶らねばならない。この文麿おぼっちゃま、素敵な女性と出会っては謎や悩みを解決してさしあげ、いいところまでいくのだが、いつもいつも最後に去っていかれてしまう・・・。
 この文麿、実は酩酊探偵。ある酒量を超えるとがくりときて変身。呑めば呑むほどさえまくるのである。

 この酩酊っぷり・・・どこかで聞いたことがあるような(苦笑)。またひとり憎めない酔いどれ探偵の誕生です。酒で変身してすっきりしたいい男に変身って言うのは珍しいかもv 短篇だし、それぞれの謎解きも面白いです。
 なにより酩酊本処としては、この物語オススメせねばなりますまーい。ちなみにこの物語、既に漫画化されている模様。チェックしなくちゃだわ。

 誤魔化し続けるということは、やがて自分を見失ってしまうことになります。

『麿の酩酊事件簿 花に舞』 2003.7.5. 高田崇文 講談社NOVELS



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