酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年06月11日(水) |
邪香草 恋愛ホラーアンソロジー 柴田よしきほか |
柴田よしきさん、近藤史恵さん参加のホラーアンソロジーです。おふたりが面白いのは当然ですが、今回の私が面白いなと注目したのは是方那穂子さんと山藍紫姫子さんでした。
「真珠の価値」 是方那穂子 自分がランクの高い女だと信じて疑わない女、正木百梨恵は他人とすれ違えばすれ違うほど己の価値の高さにのめりこんでいき、破綻してしまう。 これは、ちょっと間違えば女性が陥りがちな罠です。自分が他人より優れている、他人とうまくいかないのは自分が突出しているから、と信じ込めばいいのですから。・・・現実に目を向けましょう。
「これだから、嫌なのよ。レベルの低い連中の相手をするのは。私という真珠の価値が、周りのブタにはわからないのよ」
「タリオ」 山藍紫姫子 この物語が面白いなと思った点は、被害に遭った者の家族が依頼して復讐をしてくれる‘タリオ’という組織の存在です。漫画にしたらより面白い物語かもしれないと思いました。
この詳伝社文庫のホラーアンソロジーは、いつも新しい作家さんとの出会いがああり、既に好きな作家さんの作品も読めるという、まさに一粒で二度美味しいという優れもの。短篇だから少しずつ読めるというのも魅力ですね。
『邪香草』 2003.4.20. 詳伝社文庫
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