酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年06月04日(水) |
世界の中心で、愛をさけぶ 片山恭一 |
朔太郎が愛していたアキという少女が病に冒され、死んでしまう。
うーんと、泣きながら、ただひたすら泣きながら読みました。朔太郎とアキの高校時代が亡くなった旦那と私の高校時代を彷彿させてしまうから。高校時代という純粋で野蛮で多感な時期を共に生きた人が逝ってしまう。これはなかなかヘビーな体験です。でもそれでも朔太郎は生きていかなければならないし、私も生きている。さらりと自然に生きること愛することを謳いあげた素晴らしい物語です。まぁ、私が個人的な事情でこの手の物語にむちゃくちゃ弱いのですけど・・・。
「人はいろいろな別れに遭遇するものだ。奇妙なことに、わしらは二人とも同じような体験をすることになった。二人とも好きな女と一緒になれず、死に目にも会えなかった。おまえの辛さはよくわかる。だがね、それでもわしは、人生はいいものだと思うよ。美しいものだと思う。美しいなんていうと、いまの朔太郎の実感にはそぐわないかもしれないが、実感としてそう思うんだ。人生は美しいとね」
『世界の中心で、愛をさけぶ』 2001.4.20. 片山恭一 小学館
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