酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年06月03日(火) プルミン 海月ルイ

 宇梶雅彦という少年は粗暴で支配的だった。雅彦に苛められた子供の親たちが、雅彦の母親佐智子に直談判に行くも、証拠がないとつっぱねられてばかり。ある日雅彦がプルミンという乳酸飲料を飲み死亡。プルミンレディに扮した何者かにもらったプルミンだった。雅彦は日々の暴力の報復に誰かに殺されたのか?

 読みやすい物語でしたが、筋も読みやすいかもしれません。登場人物ひとりひとりを掘り下げて描けば面白かったのではないかと思いました。特に顰蹙極まりない宇梶親子や宇梶親子と対照をなす素敵な親子のことなどはもっと詳しく描いて欲しかったです。そうすると真実の残酷さがもっと際立つのに。

 常に他者と適当な距離を保っている人間は、他人や他人の意向に安易に迎合しない人間である。

『プルミン』 2003.5.15. 海月ルイ 文藝春秋



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