酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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東急田園都市線三軒茶屋の駅から商店街を抜け、いくつかの路地の闇を踏みしめたところにぽってりと等身大の白い提灯が浮かぶ。それはビアバー《香菜里屋》の目印。そこのマスター工藤哲也の出す料理は最高らしい。その上この工藤と言う男は、客の運んでくる謎を料理することも得意らしいv
北森鴻さんファンの間でも熱烈な支持を受けているバー香菜里屋シリーズです。この物語は謎解きは勿論、工藤の手による料理の美味しそうなことに生唾ごっくんな人も多い。私の友人などは自分のサイトの中でキッチンというコーナーを設け、物語に出てくる美味しい料理を紹介していますが、工藤の料理は必ずあがります。 呑みすけの私としては、香菜里屋でロックスタイルの麦酒を呑みたいものv 特に読んでいた今日の昼間は暑いくらいだったので涎が出そうなくらいでした。 今回の5つの謎もとても面白かった。私が個人的に一番好きな物語は、珍しく工藤が香菜里屋から離れる『約束』です。人の心に巣食う闇の深さに慄然とします。いやしかし店を離れても料理する工藤ってなんだか笑える。呑みたい。食べたい。
『桜宵』 2003.4.15. 北森鴻 講談社
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