酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
中学三年生の田口潤の日記。愚かな母親の恋愛に振り回されながら、母親を愛してやまない男の子・・・。 いまどきこんな純な男の子がいるのかしら。母親と愛人に殺されそうになっても母親を愛するなんて。潤の母親を愛する気持ちのせつなさよりも、子供より男に振り回される母親陽子の方に怒りが湧きます。でも母親の陽子も母親に愛されていなかった。こういう悪循環が悲劇を呼ぶのでしょうか。
この物語は保険金殺人と母親の愛人への殺意と言う二点で貴志祐介の『黒い家』と『青の炎』のブレンドのような感がぬぐえません。そのニ作品を読んでいなければもっと哀しく読めたかもしれません。
『死日記』 2003.1.10. 桂望実 エクスナレッジ
|