酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年01月22日(水) 天国までの百マイル

 私が受付をしている病院のせんせーは、もととある有名心臓病大病院の副医院長さまだったお方。そのため患者さんに心臓病の方が多いのです。門前の小僧の習いで不肖私も多少なりとも心臓病とその薬の知識が増えてきました。
 さてこの『天国までの百マイル』、一世風靡した男が自己破産し、心臓病で死にかけている母親を救おうと百マイル車を走らせます。この男とおかぁさんに関わる人々がものすごくいいです。特に、おかぁさまの内科的主治医と手術をしてくださるドクターは最高。このふたりの人間性にはおいおいと泣かされてしまいました。
 もしも、うちの旦那が癌じゃなくて心臓病だったら、このふたりのドクターにみてほしかった。それだけで奴は心が救われていただろうな。
 この物語の主人公、城所安男は、母親と共に再生します。人間っていくつであろうと目から鱗が落ちる瞬間を逃さずにいられたら、きっとなんとかやりなおせる。自暴自棄になるのはすごく簡単。
 浅田次郎さんに圧倒されてばかりです。超オススメです。泣くことを覚悟してくださいね。

『天国までの百マイル』 1998.12.1. 浅田次郎 朝日新聞社



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