「あのさぁ、笑わないでほしいんだけど・・・」
「また変な話するんでしょう。」
「ぼくさ・・・自分の体から湯気みたく何か悪いモンが、たえず出ていてそれに当てられた人は
気分が悪くなってるんじゃないかって、本気で思うんだよ。だから電車とかでたまたま乗り合わせた
人に申し訳ないってゆーか・・・外に出るのがイヤなんだ。」
「ぷっ、バカみたいー!」
「・・・・・・・・(._.)」
「そんな凄いヤツがいたらテレビ出られるよー、てか捕まって兵器として研究されちゃうって!」
「・・・・・・・・(._.;)」
「あ、ごめん〜、怒った?」
「別に。でも・・・そうとしか思えないんだよね」
「だとしたら私はどうなのよ。何ともないじゃん!」
「ん〜と、それはたぶん、もう免疫ができてるんだよ。」
「免疫ってね、インフルエンザじゃあるまいし。」
「ぼくは珍しい病気なんだ。病院でもなおせないんだ・・・うっ」
「あれれ、泣いてるし。」
「ほら、あそこのカウンターのお客さん、なんとなく顔色悪いでしょう?」
「そんな風に考えたら全宇宙の不幸を自分のせいにしなきゃならないよー。」
「・・・・・・そうだったのかぁ、ぼくの悪い気が全宇宙に放散されているんだ。」
「そうじゃなくって、だったらの話なの!」
「ぼくなんか・・・・・・鉛の部屋に閉じこもっていなきゃ迷惑な存在なんだよ。」
「鉛ぃ〜? あんたは放射性物質かっての。」
「似たようなモンだよ。いっぱい悪いのが染み出してるからね。」
「も〜・・・はいはい出てる出てる。この喫茶店の中はもうダメね。」
「あ、今出ていったよ、三人も。きっと外の空気を吸いたくなったんだ。」
「そーそー。」
「ぼく・・・もう外に出ないことにするよ。」
「じゃあこれが見納めね?」
「そろそろ帰る。おじやる丸始まる時間だし。」
「電話しなよ〜!」
「うん、ばいばい・・・・」
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ふぅ〜、相変わらず変なやっちゃな。 あそこまで自分中心に考えられるなんて、逆に凄いよなぁ。。。。 ってか私はあいつの何なんだ?。。。 なんか腹へったぞ。
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